ガラスダマ


初めて感じた優しさに、そんな期待までしちゃってる。

バカみたい。


「…やめてよ」


手を振り払い睨みつける。


落ちた氷袋を拾い、ベッドサイドに置くとお父さんは部屋を出て行った。



今更こんな事されてももう無理だよ。

もうあいつを父親だと受け付けない。

幼い頃から遊んでもくれなかったし、まともにかまってもくれなかった。

参観日も来ないし運動会も一度も来ない。

入学式も、卒業式も…


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