ガラスダマ


高校を卒業したら就職して出て行ってやる。

この街からも離れる。

もう連絡もしない。


それが今のあたしの夢と言ってもいいのかも。


行き先はどこにもなくて、また街を歩いてる。

まだ夕方なのに、弱々しい姿に声がかけやすいのかすぐ男が近づいてきた。


とりあえず、どこかで休みたい。

何の抵抗もせずついていくあたしの体を支えながら、男は歩き出した。


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