ガラスダマ


「別に高橋が言ったとおりにするとは一言も言ってない」


数少ないあたしを心配してくれる人。

そんな相手にもこんな事しか言えない。


自分はいつも一人ぼっちだとか思っていたけれど、人を突き放して一人を選んでいるのは結局自分。


自分でも自分が分からない。

高橋は自分を見失いそうで怖いと言っていたけど、あたしはとっくに自分を見失っていたのかもしれない。


どの感情が自分の本心なのか、分からなくなる時が最近ある。

それは確かに怖いもの。


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