ガラスダマ



髪の毛を切ったせいで、高橋の表情がはっきり見て取れる。


そんな悲しい顔を向けないでほしい。

高橋には関係ないじゃんとか…突き放すような言葉はどんどん浮かぶのに、それ以外の言葉は何にも出てこない。


重くなった空気の中、珠がドタバタと慌ただしく部屋に戻ってきた。


「ごめん、水しかなかった」


ペットボトルを渡され一口飲み込んだ。


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