ガラスダマ
悲しい顔?
それは高橋でしょ。
高橋を見ると、表情は無表情に一変していた。
珠は眉を下げて作られたような心配顔。
ごめん、珠。
あたし、あんたを嫌いになりかけてるかもしれない。
一緒にいたくないって思い始めてる。
ただの嫉妬だと分かっているから、そんな気持ちに苛まれている自分に腹が立つ。
だけど、ほら…
そんな事を考えてたら、珠はすぐあたしに負けないくらいの今にも泣き出しそうな顔をする。