ガラスダマ


どうして…?

今まで恨まれることはあっても、こんな事をする人なんていなかった。

初めての事に困惑しながら黙って包まれた。


「大変だったでしょう。ずっと一人で…」


何…

何も知らないはずなのに。


この人はお父さんの何?

聞きたいことが山ほど出てくるのに、もう少しこのまま…

なんて子供のようにその温もりを感じる自分がいた。



「ごめんね、急に」


「お父さんとどういう関係だったんですか」


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