ガラスダマ


って思ったりしても、結局どうやってもあの人が父親であることに変わりはないから。

お父さんが最低な人間なら、あたしもそんなレッテルを貼られるの。

最初はレッテルだけだったのに、今じゃもうこんな人間になってしまったけど。


「ごちそうさまでした。…おいしかった」


目を見れず横をすり抜けようとすると、グイっと腕を掴まれた。

そのまますっぽりおばさんの胸に収まる。


「………」




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