ガラスダマ


それでも諦めずに走ったけど、体力のないせいで呼吸が苦しくなり立ち止まった。

前を見てももう珠の背中は見えない。


珠は今、何が一番悲しかったの?


結局珠にはお父さんもお母さんもいるんだよ。

お母さんの言うとおり、血が繋がっていなくてもお父さんはお父さん。


誰もいない真っ暗な闇を見つめ、道路に膝をついた。

肩に乗る手。


横を見ると、息一つ乱していない高橋がいた。

ガリガリなくせに体力はあるんだね。




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