ガラスダマ


思い切り投げつけようと手を後ろに引いたが、何故か投げ捨てることができない。


「どうして…」


また袋を開けて、形を崩したおにぎりを取り出す。

どうしてこんな中途半端なことをするの。


こんな大嫌いなのに、最低な父親なのに…

これだけの些細な優しさが本当は嬉しくてたまらないんだ。


今更って思うのに…

親という存在はよく分からない。

それがどれだけあたしを苦しめるか。


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