ハツ彼 は、ハーフな年下さん。(完)
座り心地の良いソファーに横になり、テレビを付ける。

モルは、遊び疲れて寝ている

見渡すと、綺麗に片付いて

びっくりしている。


私は、掃除が苦手だ…

自分の部屋なんて、足の踏み場も無い。


「はぁ…。」

海と付き合っていて良いのかな。

付き合うのと、結婚って違うんだよね。


小説ならば…

好き.愛してる…そして結婚してハッピーエンド。


その後は?

好きな人が、片付けられない女で

マイホームがゴミ屋敷になっているかもしれない。

旦那が、浮気して…愛人に略奪されちゃうとか。

姑さんとトラブルあるかもしれないじゃない。


一様に、ハッピーエンドで終わった後も幸せとは限らないじゃない。


今、私は小説みたいな恋してる。

だから…終わりがあるのではないか?


今が、その時なのかな?


私は、嫌だ。


海とは、別れたくないし…


いずれは、結婚したいと思ってる。


人生って、上手くいかないよね。



「海に、連絡いれてみよう。」


iPhoneを持ち、電話をした。

『お客様のおかけになった番号は

電波の届かない所に居るか

電源が入っておりません。

ピーっという発信音の後に

お名前とご用件をお話しください。

ピーー。


「もしもし。

なのはです。

海と、話がしたい。

翔子さんに、海のマンションまで連れて行ってもらったので居ます。

帰ってくるの待ってます。」


そう言って、電話を切った。

私は、思い立って

夕飯を作る為に近くのスーパーへと向かった。







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