マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
本気でうちの両親と取り替えたいと考えながら、テーブルに並べられたご馳走に目をやった。


「スゲェ……」


唐揚げ、サラダ、フライドポテト……料理全部がメッチャウマそう。


「十六夜君、遠慮しないでどんどん食べてね」


「でもオレ、いきなり来てそんな………」


「もーーう!だから言ったでしょう!迷惑だなんて思ってたら、招待しないって!!」


優しい微笑みを見せるお母さんに遠慮していると、プリプリ怒った幹居に唐揚げの皿を目の前に置かれる。


逡巡の後、オレは唐揚げを1個口に入れた。


「―――ウマイ………」
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