マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
口いっぱいに唐揚げのサクサク感が広まって、非常においしい。


「良かった!その唐揚げ私が作ったのよ。褒めて貰えて嬉しいわ」


思わず頬が緩んだオレを見て、幹居先輩が嬉しそうに笑った。


やっぱり姉妹、笑顔も妹ソックリ。


「幹居先輩、お料理お上手なんですね」


「そんな事無いわよ。私なんてまだまだだから」


それからパーティーは和やかに進み、料理も大分減ってきた。


まぁ“和やか”って言っても……


「4人だけで………」


「お父さんさっきから何ブツブツ言ってるの?」


幹居家大黒柱には、ずっと睨まれてたけど。
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