マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
予想外の事実に、幹居も興奮気味。


「別に…言わなくてもいいかなって」


「そういやあ百南、大分前に“弟がいる”って言ってた!十六夜って珍しい名字だし、なんで気づかなかったんだろう~~~!!」


幹居先輩は本当に悔しそうにしていて、なんでそんなに悔しがるのかよく分からなかった。


「連香、落ち着きなさい」


幹居姉妹のお父さんが注意して、やっと大人しくなる幹居先輩。


お母さんはその光景を見て、クスクスと笑っていた。


「……いいな、こういうの」


気づけば勝手に声が漏れてて、それを聞いた幹居が不思議そうな顔をする。
< 210 / 431 >

この作品をシェア

pagetop