マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
2人には楓との事もずっと隠しっぱなしで……友達なのに申し訳ないな………


「ごめん寧央、弥紗。あのさ…学校祭が終わったら話があるの。予定大丈夫?」


これ以上寧央と弥紗に隠し事をするのは嫌だ。


“全てを話す”と決めた私は、ゆっくりと2人に問いかけた。


「えっ?大丈夫だけど……何の話?」


まさか私と楓がつき合い出したなんて夢にも思ってない寧央は、不思議そうに私を見る。


隣にいる弥紗も、ハテナマークを飛ばしていた。


「あっと…ここじゃちょっと言いにくい事だから……」


「じゃあ放課後、紀右ん家行くよ」
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