マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
このまま逃げてしまいたい!でもそんな事出来ない!


普段あまり会話しない私達が話してるせいなのか、クラスの殆どが私と十六夜君に注目してる。


寧央と弥紗なんて、桑村君と荒井君と一緒に口開けてるし!!


こうなったら、思った事さっさと言ってしまおう!!


「十六夜君が今読んでる本って……確かドラマ化が決まって、もうすぐ放送されるよね………?」


スッと指で本を示して、目線を合わせる。


十六夜君は不思議そうに読んでいた本の表紙を見た後、またこっちを見た。


「ああ……そうだけど?」


「それ、面白いよね」
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