マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
姉程では無いが読書好きな私は、その本を読んだ事があった。


でも周りにはあまり読んだ事がある人がいなくて、ずっと語り合えなかったんだ。


お姉ちゃんは“もうすぐ読むんだから、ネタバレ厳禁!”とか言って、少しも話す事許してくれないし!!もう!!


「………幹居、この本読んだ事あるのか?」


十六夜君が信じられないって感じで、まじまじと私を見つめて来る。


私はとりあえずコクン……と頷いてみた。


「うん、もう全部読んだよ」


「――――マジでっ!?」


アレ……?十六夜君、一気に表情が明るくなった様な?
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