Who am l?


「…峰子。何か用?」


懐かしい声が聞こえてきた。


『用がなかったら、かけちゃだめ?相変わらず冷たいなあ。風は…』



私は空を見上げる。
ちょっと赤みがかかった、大きな空を見上げる。


峰子は―…
私の中学時代の友達で、私のお姉ちゃんの親友、曽根子の妹でもある。


だから当然――…私のお姉ちゃんの事についても知ってる訳で。
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