Who am l?


「とにかく!アタシは知らん!熱を出した神崎が悪いんだ!アタシはまだ20代なんだぞ!まだやり残した青春が……」


とかなんとかブツブツ文句を言いながら、スイちゃんは保健室のドアを出ていってしまった。


「…それならなんで保健室の先生やってんの。」


と、静かになった保健室に呟く。


神崎は、まだ真っ赤な顔でベッドに寝ていた。


その寝顔を見ていると、なんだか和んでくる。


子犬よりも神崎……。

一家に一台……いや、一人欲しいな、と実際熱を出して苦しんでる神崎に対して悪いとわかっていながらも、そんな事を思ってしまう私。
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