Who am l?


目がしっかりと閉じきっている事を確認し、神崎の頬に手を添える。


本当にこの人は――…

「ご苦労様です…」


小声でそっと呟いた。


頬から髪の毛に指先を移す。


茶髪で少しクセがついた髪の毛はフワフワしていて、ちょっと羨ましい。


私は生まれた時からボリュームのない天然ストレートで、パーマのかかりにくい髪質なので、親戚の結婚式に行くおめかしをした時は、パーマをかけるのにそりゃまあ物凄く苦労したのを覚えている。


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