Who am l?
睡蓮が使用しているとは思えない位、室内は整っていた。
私は少し感心した。
ソファーの上にはクッションが綺麗に並べてあり、棚の中も整理されている。
机の上にも何もなく、全体的に掃除も行き届いているみたいだ。
あの睡蓮がーーーーやはり感心。
人は、何年、または何ヵ月たつだけでも変わるものなのか。
―――――いや、前言撤回だ。
第一保健室が散らかっているなどあり得ない。
整っているのは当たり前だ。
別に感心する事じゃない。
私は、睡蓮の事だからどこかに隠れてたりして――なんていう希望を胸に辺りを見回した。
ふと気付く。
部屋の一角のカーテンが、閉まっている。