Who am l?

睡蓮が使用しているとは思えない位、室内は整っていた。

私は少し感心した。

ソファーの上にはクッションが綺麗に並べてあり、棚の中も整理されている。


机の上にも何もなく、全体的に掃除も行き届いているみたいだ。

あの睡蓮がーーーーやはり感心。

人は、何年、または何ヵ月たつだけでも変わるものなのか。



―――――いや、前言撤回だ。

第一保健室が散らかっているなどあり得ない。

整っているのは当たり前だ。

別に感心する事じゃない。


私は、睡蓮の事だからどこかに隠れてたりして――なんていう希望を胸に辺りを見回した。


ふと気付く。


部屋の一角のカーテンが、閉まっている。

< 57 / 92 >

この作品をシェア

pagetop