Who am l?
誰か寝ていたりして、と思いながら私はなんとなく足をカーテンの前に運ぶ。
「あの…」
と聞きかけたつもりだったが、カーテンの中の居るかもしれない人物からは応答が来ない。
誰も居ないのか。
「なんでカーテン閉まってるんだろ…」
私はおそるおそる右手をカーテンにかけた。
そのまま、一気に横にスライドさせる。
――2、3秒、フリーズした。
それも無理なかったと思う。
だって、目の前には――――