恋路
そんな願いもすぐに玉砕。

練習で日に焼けたあっちゃんが走ってやってきた。
時間には間に合ってるのに、寝坊したらしい。
どれだけ早く来るつもりだったんだろ…


そして純ちゃんは決まって5分遅刻!
いい加減にしなよ!とお説教したくなったけど、ここは抑えて……


あんなに楽しみに頑張ってきたんだもん!
楽しまなきゃ損だよねっ♪


みんなでバスケトークで盛り上がりながら電車へと乗り込んだ。




「すごーっい!」

着いてからの純ちゃんの第一声。


プールは最新のスライダーや大きな流れるプールがあり、見ただけで興奮してしまうものだった。しかも、夏休み最後の31日ということもあってか、想像よりかは人も少ない。


「じゃっ♪着替えに行ってっくるから、5分後シャワー前で集合ねっ!」





今日のために買ったワンピースの水着。
脱いだらビキニにもなるんだけどね?
恥ずかしくて脱げるわけないじゃん!!


「えー?ワンピースのままなのー?」

純ちゃんが不満そうにつぶやく。


黒のビキニから出た細い足。
くびれた腰元。
長い髪をアップして見えるうなじ。

これ、ダメでしょ?!
私が男だったら惚れる!…ってゆうか、ナンパしちゃうよ!


「純ちゃん、セクシー…」

「何言ってんの?ほら!行くよ♪」



私の言葉を無視して、純ちゃんは貴重品をロッカーに詰め、私の手を引っ張りシャワー室へと向かっていった。



純ちゃんを見て男の子ってどう思うんだろ?
里中くん……
ちょっといいな、とか思っちゃうのかな?


自分より外見が良すぎる純ちゃんに、ちょっとヤキモチ。
そして、もどかしい不安が過ぎって行く。




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