幼なじみ
僕と瑠璃が座って待っていると、花火が上がり始めた。

「うわあ、綺麗。」

横にいる瑠璃の顔は、花火のせいなのかわからなかったけど、とても綺麗に見えた。
思わず瑠璃に見とれていると、その視線に気付いた瑠璃がこっちに顔を向けてきた。

「どうかしたの?和也?」

その時、僕の心臓がとても速くなったのがわかった。

『べ別にななんでもないよ。』

僕は、ドキドキする心臓を押さえながら目線を空に向けた。
< 101 / 192 >

この作品をシェア

pagetop