幼なじみ
「はあ、和也。お前もう少し女心をわかった方がいいぞ。」

今まで僕たちの様子を見ていた父さんが口を開いた。

『はあ?どういうこと?』

僕にはその女心の意味がわからなかった。

「もしかして、わかってない?」

今度は、母さんが口を開いた。

『な、なにが?』

二人の迫力に負けた僕は、少しビビリながら聞いた。

「瑠璃ちゃんかわいそうに。」

そこまで聞いた両親は、僕を無視してそのままリビングに向かっていった。
< 71 / 192 >

この作品をシェア

pagetop