† of Ogre~鬼の心理
じゃしゃーんっ!

と、コンクリートとの挨拶で派手な音を炸裂させた鈴の音が――

(で、でかっ……!?)

鎌鼬が大量発生したように、殺意でできた不可視の刃を振り散らしながら肉薄してくる。

まるでスズメバチの巣みたいな模様が乱舞しながら、壁になって押し迫ってくる感じ。

広がりながら高さを増し、幅を増し、勢力を拡大していく様はもはや吹雪。

気色の悪い清浄さが、殺気と相俟って大津波になっていた。

びしびしと悲鳴をあげ、トンネルの壁が一気呵成の勢いで崩落していく。

胃と膝に響いてくるこの破壊が、巫女の所業だって? 冗談じゃない。

「これはあんまりだ!」

《なんだアル、どうした!?》

「やり方が冗談にならない! っていうか化け物だよ!?」

《なに言ってんだ、化け物はむしろお前だろが》

わざわざ答えてあげたのに、仁、君は冷たすぎる。しかも茶化すなんて。

< 291 / 414 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop