† of Ogre~鬼の心理
「それより、若干の作戦変更だ。あの女を討つに当たっては、致命傷を受けないという理由じゃお前が一番だが、本体をぶっちめんことには意味がない。となれば、あのままあの女の相手をお前にさせていても無意味だ」
「じゃあ、その本体を叩けばいいんだろう? 僕が」
「そう、お前がな。即身仏というのは厄介にも、基本的に結界で覆われている。俺じゃあ、まずその結界を破らにゃ手が出せんが」
「結界そのものをキャンセルできる僕なら、問題ないね。突入できる」
「そういうこと」
「わかった。場所も割り出せてるよね?」
「当然だ」
舐めてもらっては困る。それに言ったはずだ。
アルがヤツの相手をしている間に、俺が補佐をし、また本体の位置を特定すると。
「どこになる? 北? 東? 西? それとも……」
「それともの先になって悪いが、南だ」
それだけは勘弁してもらいたいところだったろう。アルの顔に微苦笑が浮かんだ。当然だ。
あの女がいるのは南区であり、その南区にはさっきまでいたのだ。
だが、さっきアルが俺を叱ったように、俺にだって言い分くらいはある。
「じゃあ、その本体を叩けばいいんだろう? 僕が」
「そう、お前がな。即身仏というのは厄介にも、基本的に結界で覆われている。俺じゃあ、まずその結界を破らにゃ手が出せんが」
「結界そのものをキャンセルできる僕なら、問題ないね。突入できる」
「そういうこと」
「わかった。場所も割り出せてるよね?」
「当然だ」
舐めてもらっては困る。それに言ったはずだ。
アルがヤツの相手をしている間に、俺が補佐をし、また本体の位置を特定すると。
「どこになる? 北? 東? 西? それとも……」
「それともの先になって悪いが、南だ」
それだけは勘弁してもらいたいところだったろう。アルの顔に微苦笑が浮かんだ。当然だ。
あの女がいるのは南区であり、その南区にはさっきまでいたのだ。
だが、さっきアルが俺を叱ったように、俺にだって言い分くらいはある。