† of Ogre~鬼の心理
路面すれすれを跳び、手当たり次第に女の足首を刈る。数人が悲鳴をあげながら倒れ、溢れる血で川を演出した。そのひとりの首根っこを掴んだ私は、勢いに任せてボウリングのように放り投げる。遠方にいた女数人が、それに潰れ――るのを見届けず、振り向きざまに空いている左手を真横へ突き出した。女のどてっ腹に、私の腕が肘まで潜り込む。突き抜けた掌には、女の臓物が絡まっていた。喀血が頬を濡らしてくるが、もう、何人分の血液を浴びているか知れないんだ。今さら、なんの感慨もない。左腕を思いきり振ることで女を払い飛ばし、再び駆け出す。どの方向へ行こうと女はいる。目についた数人を再び、横薙ぎの一閃で上下に切り分ける。と同時に横へ跳んだ。立ち尽くしたままの女の下半身が、別の女が放った攻撃によって細切れにされる。振り返って睨んだ先へ、ナイフを投げつける。胸へ白銀を食らって悲鳴をあげる女、戦慄する女、悔しがる女、いかる女らの眼前へ、私はまた一方的に一歩で距離を詰めた。広げていた両腕で空気を抱き締めるように女らを狩る。神速の爪が、数人の胴体をまた上下に分割した。鮮血が溢れ飛び、彼岸花が咲き誇ったように視界を埋め尽くす。