ハニー・トラップ ~甘い恋をもう一度~

テーブルに戻ると、梓が頬杖をついて俺を見ていた。

「何?」

「ううん。遼さん、雅哉くんと話してる時、嬉しそうに話すなぁ~と思って」

「そう?」

「ちょっと妬けちゃうくらい」

「馬鹿だな」

一束髪を掴み顔を近づけ、その髪にキスを落とす。
恥ずかしそうに俯く梓の髪をくしゃっと撫でると椅子に座り、朝食を再開した。


楽しい時間というものは、あっという間に過ぎてしまう。
早々に部屋を出て一階まで下りると、焼きたての良い香りが漂うパン屋へと足を運ぶ。
二人であれもこれもと選んでいるうちに、大量のパンを買い込んでしまった。
店を出てから「これ何日分のパン?」と梓に言われて、急遽雅哉にメールを打った。

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旨いパンGET!

いきなりで悪いが、今日のランチ、店で一緒にどうだ。
お前の可愛い彼女も一緒でも構わないからな。



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すぐに雅哉から返事が帰ってきて、4人でランチを取ることになった。
雅哉の彼女とは数回あったことがあるが、梓は初めてで喜んでいる。

「私、年下の女の子の知り合いいないから、すごく楽しみ」

「麻衣ちゃんって言うんだけど、大人しくて控えめな優しい子だよ」

雅哉とは正反対なタイプだが、それがちょうといいバランスを保っていて、そんな二人の仲睦まじい姿を見ていると、こっちまでこっ恥ずかしくなるほどだった。
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