雨降って、血固まる。
「お前は、何故死にたい?」



こんな事を聞くつもりではなかった。



言葉が勝手に喉に浮かび、自然と吐き出していた。



「俺には大きな…償いきれない罪があるから…」


「罪なら私にもある」



秋元は、そう言った私を見た。



本気で死ぬ覚悟がある人間の目だった。



何の迷いもなく、心から死を望んでいる。



「俺は…妹を殺した」
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