雨降って、血固まる。
恨みから出た殺意ではない事は明らかだった。



「この手で…


ルナの首を絞めた…


全く抵抗しないあいつの首を力一杯…


今でもこの手にその時の感触が残ってるんだ…


ハッキリと…


ルナは息をしなくなる直前に笑った。


兄ちゃん、ありがとうって…


苦しかったんだと思う。


辛かったんだと思う。


それでも…


殺していいはずがなかった…


あいつは生きてないとダメだったんだ…」



秋元は涙を浮かべていた。



ルナの姿が脳裏に浮かんでいるのだろう。
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