出会いに色はなくて

転校生 瞬斗side

「え・・・」

みんなに聞こえないくらいの声で俺は言った。

俺のクラスに転校生が来た。

それだけならまだいい

それだけなら・・・・な

「えっと・・・東城 美也です。よろしくお願いします」

パチパチパチ

拍手がなる

押さえつけていたい俺の過去

『瞬斗・・・バイバイ』

あの日から消えた俺の・・・

"彼女"

帰ってきたよ

って言いそうな姿

世界には3人同じ人がいるって言うけど、

俺の目の前にいる人が・・・

2人目の・・・

美也?

「じゃあ、東城の隣は・・・青葉!」

え・・・まじで!?

「あ・・・はい」

一応手を上げる

「あそこだ」

「はい。」

俺に近づいてくる彼女

だけど・・・

元々俺の隣は美也だった・・・

そう、俺の彼女の名前は・・・・・・

東城 美也

転校生と同じ名前

転校生と同じ顔

転校生と同じ声

「よろしくね、青葉・・・くん?」

転校生と同じ・・・

「あぁ・・・」

愛しい気持ち・・・・・

なぁ、美也・・・

お前、

帰ってきたのか?


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