出会いに色はなくて
HRが終わって休憩時間

「あの・・・名前、なんていうんですか?」

知ってるだろ?

お前は美也なんだから

でも、一応

「青葉、瞬斗」

「青葉瞬斗・・・ですねありがとうございます」

「別に・・てか、同級生なんだから敬語、いらない」

「ふふっ、そうだねあらためてよろしくね。青葉くん」

あぁ・・・よろしく

二人目の、美也

「瞬斗ー!」

「なんだ涼太かよ」

「なんだはないだろ、なんだは」

うるさいこいつは、成瀬 涼太。

俺の幼馴染、まぁ美也も俺や涼太の幼馴染だったけど。

ぼそっ
「なぁ、東城さん・・・美也に似てなくね?」

「そう・・・・だな」

「あ、わりぃ」

「いや、いいぜ」

うそ。

本当は全然良くない。

あれから大体二ヶ月が過ぎようとしてんのに、俺は未だに引きずっている。

あの日の・・・・・・・・美也の最後を

『じゃあ・・・・・・瞬斗・・・私の・・・・分まで』

『しゃべんな!しゃべるんじゃねぇ!!』

『幸せに・・・・・・なって・・・・・ね・・・・・・・・』

『美也ぁぁぁぁ!!!』

くたっと倒れる自分の彼女。

もうこの世界にはいない俺の愛しい美也

けど・・・それはあいつも・・・・・・同じだった

ごめん、ごめん、ごめん

俺よりも辛いのはあいつのはずなのに

あいつは・・・・俺よりも明るい





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