俺様ヤンキーと切ない恋の途中で。





私も、そんな彼を見て、黙り込んでしまう。






「…あの、さ」






控えめに話し出した遥斗の様子が、いつものおちゃらけた遥人と違うことに気が付く。





どんなに苦しい状態でも、どんな話をしていても、四六時中、笑っているような遥人。





そんなあなたが、どうして思い詰めたように、顔をしかめているの?






「…俺、本当はあのとき…!」






勢いよく、ぐっと掴まれた肩。





ばちり、と交わった視線。





思わず、息を飲む。





けれど、視線が絡んだ瞬間、視線が逸らされると同時に、するりと私の肩から手を放す。




< 63 / 68 >

この作品をシェア

pagetop