あなたと見る月~新撰組~(編集中)











「………ヤ。……キヤ。月夜 歌(ツキヤ ウタ)!」



誰かが私の名前を呼んだ。



声のした方を見てみる。



教壇に立っている教師が私に問題を解けと言ってるようだ。




正直めんどくさい……。



でも当てられたからには仕方がない。



質問に答えてやるか。



「新撰組になる前の組織の名は壬生浪士組です」


「その通りだ。壬生浪士組は………」



こんな簡単な問題出さないで欲しい。



「私なんて別にほっとけばいいのに……」



私の言葉は誰の耳にも届かなかった。










私をほっといても勉強が出来るのは教師たちも分かってる。



私は一般的には天才と言われている。



なんでも少しやれば完璧にこなせてしまう。



そのため他人にいつも煙たがられる…



もうほっといて欲しい。



ただ立場上ほっとく訳にもいかないのだろう。



私はまた授業を聞き流す。









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