あなたと見る月~新撰組~(編集中)
〈土方side〉





月夜と斎藤が町から帰って来て俺の部屋に来た。


月夜はいつも通りくだらないイタズラをしていたのに急にその表情が曇った気がした。



見間違えか?


そういえば、こいつはいつも笑顔だよな……。


ずっと笑顔で疲れねぇのか?



土「月夜。ゆっくり休め」


歌「……えっ?」



……。


俺は何を言ってんだ!?



自分でも自分の発した言葉に驚く。


俺はアイツ等に背を向け仕事を再開する。



俺は何やってんだよ。



そうしていると月夜は何も言わず部屋から出ていった。



斎「……珍しいですね」



俺が黙っていると斎藤の方が口を開いた。



土「……そうだな。自分でも言って驚いた」



俺は背を向けたまま答えた。



斎藤は月夜の事をどう思っているんだ?



ふとそんな事が気になった。



土「斎藤は月夜の事どう思う?」



……。


……はぁ。


本当、今日の俺変だな。


こんな事を聞くつもり無かったのにな。





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