あなたと見る月~新撰組~(編集中)
はぁ……京………か……。
『京』って言葉を聞いて私は自分のたてた仮定が合っていることに嫌になる。
その間もお姉さんは説明してくれている。
「………お兄さん。分かりはった?」
「はい。ありがとうございました」
笑顔で軽くお辞儀をして店を出る。
どうやらここは江戸時代の京都らしい。
すごくめんどくさいことになった。
近くに隠しておいたスポーツバックと竹刀の入った竹刀入れを肩に掛け、行く宛もなくぶらついていた。
どうしようかな……。
とりあえず髪型を変えるべきだろう。
私はハンカチを切り裂いて腰近くまである髪を頭の上の方で結びあげる。
これで髪型は問題ないとして後は着るものだ。
いつまでも道着と袴でいるわけにはいかないだろう。
そんなことを考えていたら違和感に気がついた。