『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
呼び出し音が数回鳴り響いた後…。
『もしもし~っ!
ちょっと真帆…。
久しぶりなんだけど‥もう体調大丈夫なの?』
久々に聞く愛の声に私は…嬉しくて涙声で返した。
「うん‥。
ごめんね‥。
なかなか連絡できなくてさー!
今‥大丈夫?」
『ヤだ…!
ちょっと泣いてるの?
どうしたのよ…!
今‥ちょうどバイト終わって帰るとこだったのよー!
どうかしたの?』
涙声に気付いた愛は心配そうに尋ねた。
「うん…。
実はいろいろあって…もしよければ今日…愛のとこに泊まらせてもらえない?」
愛は私の突然の申し出に少し間を置いた後返した。
『…私はいいけど…ここのとこ何があったのか全部話してくれるならいいわよ!
…未茶も今日バイトだから今から車で迎えにいくんだけど…帰り道でよければ拾ってくけど…。
今…お家…?」
ギクッ……………。
さすがにママと違い愛は…鋭い切り返しで尋ねられて白状してその場でこれまでのいきさつを話した。