ふたり輝くとき

海への逃避行

「……ま…………ル様、ユベール様!」

軽く肩を揺すられて、ユベールはハッとした。ぼんやりと思考に沈んでいたらしい。

「サラ、どうしたの?」
「ユベール様こそ、どうされたのですか?何度もお呼びしたのに」

サラが不安そうに瞳を揺らす。

「ごめん、ちょっと考え事してた」

ユベールはフッと笑ってサラの頬にキスをした。その瞬間、サラの顔が真っ赤に染まっていく。それがおかしくて、ユベールはまた笑った。

「サラ、可愛い」
「んっ」

そっとサラの後頭部に手を回し、唇を重ねた。啄ばむように何度も触れて、だんだんと深く彼女を求めていくとサラは苦しそうにユベールのシャツをギュッと握った。

ユベールは唇を離してサラの頬を撫でた。

「サラ……」

サラは熱い吐息を吐き出して、ユベールをじっと見つめている。

2人のかすかな呼吸音とすぐ近くから聴こえてくる波の音の中、しばらく2人とも何も言わないまま見つめ合って……

「……後悔、していらっしゃるのですか?」

サラが小さく問う。
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