ふたり輝くとき
翌朝。

サラが起きてリビングへ入ると、テーブルの上のお皿には昨夜完食したチョコレートケーキの代わりにバラの花が一輪。

その横には可愛らしいハートのバレンタインカードが添えてあった。

「もう。ずるいのは、やっぱりユベール様じゃないですか――」

そう呟きながら、思わず笑みが零れてしまう。

“Je t'aime toute entière.”



――君のすべてを愛してる。

*END*

***

2013.2.14 バレンタインに合わせて書いたお話です♪
物語の時間軸に合わせまして、双子ちゃんがサッサと(笑)生まれています。

ちなみに、ルミエール王国はちょっぴり中世フランスイメージ(華やかな貴族の国という感じ?)で書いていました。フランスでは男女問わずプレゼントを贈ったり、一緒にディナーに行ったりということで。双子ちゃんを抱えてディナーは大変なのでユベールからはバラとカード、サラには日本式を再現してもらいました♪
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