幼なじみをやめるまで
「よしよし」と頭を撫でてくれる舞子の声に、閉じ込めていた感情があふれ始めた。



「怖かったの……潤が、いつもの潤じゃないような

私の知ってる潤じゃなかった……」



「うん」



「潤に抱きしめられたこと何度もあるし、回し飲みだってフツーにしてたけど、でも……やっぱり……キスは違った……」



「そうだね。咲の感情は当たり前だと思うよ?」



いつの間にか流れていた涙を掬うように舞子の温かいてのひらがそっと頬に触れる。


その温かさに、一瞬眠気に似たような感覚が襲ってきて、自然と目を閉じる。




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