幼なじみをやめるまで
「あの……」

「あの?」




「別に、自分から行きたいって言ったわけじゃなくて……」


「なくて?」




「だから……その……」

「うん。だから?」




一言発するたびに、どんどん追い詰められた感が増していく。



「あーもう!合コンに行ってました。でも、偶然潤に会ってすぐに連れ出されました!

酷いよ!潤に聞いてるんでしょ?」



「……っ!」


さっきまで悪戯っぽく追い詰めてきた千裕の顔は、驚きで目を見開いたまま固まっている。


その反応から、背中にタラーっと冷たいものが走る。






「えっ?もしかして知らなかったの?」
< 206 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop