幼なじみをやめるまで
ボーッと頬が熱くなるのが分かる。
ドキドキしたことを悟られたくなくて頭にあった千裕の手を掴んで自分の方へ引き寄せ、





「そんなこと言って、私と離れたくないだけじゃないの?千裕君?」




赤くなった顔が見えないように、千裕の耳元に近づいてそっと囁いた。
ちょっと仕返しも込めて――。





なのに、






掴んだ腕は、いつの間にか掴まれていて視界がグラっと揺れたと思った次の瞬間には目の前に見慣れた天井が映る。



ジーッと視線を移すと、さっきより至近距離に千裕の顔があった。
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