幼なじみをやめるまで
それまで黙ってバスケ雑誌を読んでいた千裕が、長椅子からムクっと起き上がった。



「誰って、千裕しかいないでしょ?」

「はぁ?番犬じゃねぇよ。ボディーガードっ!」




ズンズンと私の前まで歩いてきたと思ったら、ピンっとおでこを弾かれた




「痛っ!」



「お前が悪い。葉山さん、ホント大丈夫ですよ。コイツ意外とできますから」




ジンと痛むおでこを擦る私の頭をポンポンと軽く叩きながら葉山さんに笑顔を向ける。






「そぉ?じゃあ…あんまり遅くならないようにね。鍵は必ず職員室ね。返さないとゴンがうるさいから」



「はいっ!お疲れ様でした」


「お疲れ様。また明日ね。佐久間君よろしくね」



「りょーかいです」
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