幼なじみをやめるまで
タタタと千裕の駆けて行く音がする。



フゥーっと身体の力が抜ける





おかしい。

自分の身体が心が、自分の物じゃないみたい。





その場にあったベンチに腰掛ける。






スースーッと息を大きく吸い込み、吐く。






なのに、全然止まることのない鼓動。






「もう、どうしちゃったの?」




頬をムニっと抓んでみる。


「痛っ」





痛さ以外なにも変化が無かった。
このままじゃ千裕が戻ってきちゃうと焦ったその時――




ブーンとポケットに入れていた携帯が震えた。
< 282 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop