幼なじみをやめるまで
さっき感じた違和感は、潤が緊張しているからだ。


いつも冷静な潤。
千裕はすぐに熱したり冷めたりするから、二人が気が合うのが不思議。


その潤の声に、緊張が乗っている。




こんな声、聞いたことがない。






「咲?」




懇願するように名前を呼ばれる。




そんな、弱々しい潤を見たことがないし、そんな風にさせているのが自分だと思うと苦しい。






できれば今は会いたくない。
高校にやっと居場所ができた今日を、気分が上がったまま終わりたい。



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