幼なじみをやめるまで
どうしようと迷って返事ができない。



「咲、誰?」




いつの間にか鞄を持って戻ってきた千裕が、小声で聞く。



潤だと言ったら、千裕はどうするんだろ?




怒る?
黙る?
何も感じない?



予測がつかなくて、千裕に曖昧に笑ってみせる


するとーー




突然私の手から携帯を奪い取り





「潤、掛けなおす」





そう言って切ってしまった。




「ち、ちょっと!千裕」



「いいから、黙って付いてこい」




ガシッと腕を掴まれ校門へ向かう。





「千裕!」




何度呼んでもチラリともこちらを向かない。

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