君と、世界の果てで
「深音……頼む……」
「やだ……っ、できないよ……」
あたしの目からも涙が出て、彼の涙と混じった。
陸は、顔を歪めたの。
これ以上できないくらい。
そして、獣が叫ぶように、あたしに訴えた。
「殺してくれよぉぉぉぉぉぉぉっ……!!」
ああ、もうダメだ。
こんなになってしまうほど、愛した人に。
受け入れられない絶望を。
あたしは他に、どうしていいかわからなくて。
炎の中に縛られたような苦しみから、解放してあげたくて。
陸の、首を。
しめた。