君と、世界の果てで
そんな事を考えて、眠りについたら。
いい夢を見た。
ただ、深音が、にこにこと笑っていた。
本当に、それだけの夢。
朝起きたら、やはり一人で。
慣れたはずのベッドが、やけに広く感じた。
ライブまで、時間がある。
電話しようか。
そう思って、やめた。
きっと、まだ病院だろう。
久しぶりに、メイクをしているかもしれない。
俺は、練習しよう。
そうしてケータイを置こうとし瞬間に、電話がかかってきた。
誰だ?
「はい?」
『あの、私……』
「……紗江……?」
『あの、あれから智、貴方に何かした?』
久しぶりに聞くその声は、緊張しているようだった。
よく電話なんかできたものだ。
「いや……何も?」
『そう……』
「何かあったのか?」
『……気をつけて』
「あぁ?」
意外な言葉に、耳を疑った。