君と、世界の果てで
しかも。
胸が開いたカットソーから、白い谷間がちらりとのぞいて。
アイドルのような、ふわふわに膨らんだスカートからは、白い足が露になっている。
「!!」
俺はそれを見なかった事にして、布団を乱暴にかけた。
何故か、胸が早鐘を打つ。
どうしていいかわからないでいると、布団を乱暴にかけられた彼女が、うぅん、とうなる声が聞こえた。
「あれ……?」
あれ、じゃねえよ。
深音は、寝ぼけた瞳で腕時計を見て、
「早かった、ですね……」
とこぼした。
「な、な、な、何で」
「あ……これを返そうと思って」
深音は、ベッドから降りて、その白い胸にかけられた革の紐を外した。
渡されたそれは、鍵だった。
「合鍵か……」
鍵にはまだ、彼女の温もりが残されている。
……間接巨乳……
「すいません……」
「はい?」
「いや、何でもない」