少女Qの戯れ事
あとがき


少年Wは私に一度も言ってくれなかった。

始まりなんてそんなのなくて。

気が付いたら傍にいて。

だから今更なんだ、って思ったりもするのだけれど。

やっぱり言葉が欲しくなるのは、そこらのお花畑の少女達と同じなのかしらって。

少し、不愉快。

確かに口先だけで言葉を紡ぐのは簡単で。

そんな確証もないものを欲しがるなんてどうかしてるとも思う。

愛も言葉もカタチのない不確かで曖昧なもの。

だけど、たまには求めても良いんじゃないかって。

だってこれは

私と彼のタワムレゴト



少女Q


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